身体の疲れと脳の疲労は別物?

疲れと一言で表してみたとしても、その感じ方は人それぞれです。体がだるいと感じる疲れの場合もあれば、痛みを感じてしまう疲れの場合もあるでしょう。ただ、そのような千差万別のような疲れも一般的に体の疲れと脳の疲労に大別されると言われています。この両者は一見すると同じように見えるものですが、実際のところ身体の疲れと脳の疲労は別物なのでしょうか?

身体の疲れのメカニズムから見ていくとすると、そこに関与してくるのは乳酸などの疲労物質であることが分かります。激しい運動を行った時もそうですが、休息をあまり取らずに動き続けてしまうと、筋肉や毛細血管内にこの乳酸がどんどんと蓄積されていき、これが疲労感の元となるのです。

脳の疲労については多少なりとも乳酸などの疲労物質が関係している部分もありますが、基本的に脳の疲労は脳内の神経伝達物質の分泌異常やホルモンバランスの崩れによって起こることが知られています。脳は思考を行う際に、シナプスと呼ばれている部分から多くの神経伝達物質を放出しています。しかし、その思考が継続して加重なものになってしまうと、シナプスから放出される神経伝達物質の量が少なくなってしまいますので、その結果として集中ができなくなったり著しい疲労感に苛まれたりするようになるのです。

以上の点からも、身体の疲れと脳の疲労は別物であるということが理解できたでしょう。それゆえに、疲労回復の方法としても身体の場合と脳の場合であれば少々違ってきます。ですから、今現在何らかの疲労があると感じる場合、その疲労が身体から来ているものなのかもしくは脳から来ているものなのかを自分の中で判別しておくことが大切です。