アスリートとアミノ酸

アミノ酸の配列

Chemical structure of a Taurine molecule, which is a common ingredient of energy drinks.

運動をする人の中でも、トップアスリートと呼ばれるようなレベルの高い選手になればなるほど、食事などにおける栄養摂取のバランスに対して払われる注意は並大抵ではありません。

その栄養素の中には、当然アミノ酸も含まれています。アミノ酸は正しいバランス摂取によってその効果を発揮するものですが、その中でもバリン、ロイシン、イソロイシンといった分枝鎖アミノ酸と呼ばれるものが注目を集めています。燃焼系などと呼ばれるこれらのアミノ酸は、摂取することで筋肉に作用し、さまざまな効果をもたらすとされています。現在よくいわれるのは、「筋肉を作る」と同時に「疲労を抑える」という効果です。具体的には運動中に消耗していく筋肉に対して、その消耗度合いを低減させるというものです。

アスリートの多くは、練習中に自分の能力の限界ギリギリで運動を続けることにより、さらなるレベルアップに取り組んでいます。この限界近くの運動において筋肉の消耗が押さえられることが、アスリートのパフォーマンス向上を支えているというわけです。このことはまた、練習や試合後の疲労回復においても多大な効果を発揮しています。アスリートの多くは練習以外の時間を身体の疲労回復時間に充てています。

アミノ酸の疲労回復効果によってその時間が短くなればなるほど、練習に充てることが出来る時間が増大し、結果としてパフォーマンスや技術面での向上を助ける可能性を秘めていると言うわけです。医学の分野においては、練習中の怪我を予防するプログラムを組むことは常識です。

かつて「怪我を早く治すため」であったスポーツ医学は、今や「怪我のリスクを減らし、アクシデントを予防するため」にルール改正を含むあらゆる分野に及んでいます。そのスポーツ医学においても、アミノ酸の摂取と効果の研究は古くから進められてきました。チロシンやフェニルアラニンなどの「集中力の増加効果の利用」などはほんの一例と言えるでしょう。今やアミノ酸はスポーツの世界において「総合的役割」を担っているといえるのです。

もちろん、多くの栄養素がそうであるように、アミノ酸もそれ単体ではほとんど効力を発揮できません。サッカーにおいてフォワードだけでは点数が入らないように、アミノ酸もそれ自体のバランスはもとより、他の栄養素との組み合わせによるベストバランスを実現することで、本当の意味でアスリートの助けとなることが出来るはずです。

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